診療科ごとに異なる看護師の業務内容

看護師の仕事内容は、勤務先の診療科によって異なります。また、求められるスキルや適性も微妙に違ってくるので、転職を考えている看護師は、各診療科での看護業務を把握したうえで仕事探しを行う必要があります。
そこで、ここではいくつかの診療科に注目してみたいと思います。

数ある診療科の中でも高度な看護スキルが求められるのは、外科です。
外科は一般外科や心臓外科、脳神経外科など細かくに分類されますが、急性期の患者への対応をしなければならないため、採血や点滴、患者の経過観察をスムーズに行わなければなりません。また、最新医療に触れる機会が多いので、向上心が高く、キャリアに磨きをかけたい看護師に向いていると言われています。

内科は外科同様に消化器内科やリウマチ科、心療内科などに細分化されますが、症状が安定している患者やオペができない疾患の患者が多く、投薬による治療が中心になります。外科ほど慌ただしさはありませんが、長期的なケアが求められるため、患者とコミュニケ-ションを上手に取れる人や、ルティーンワークを苦にしない看護師におすすめです。

そして3つ目に挙げたいのは、産婦人科です。
産婦人科での看護業務は、妊婦が安心・安全に出産ができるようにサポートをしたり、不妊や避妊の相談にのることが中心です。高度な看護スキルよりも、デリケートな心理状態にある女性に寄り添えるようなコミュニケーション能力と、気遣いが求められます。

このように、看護業務と一口に言っても診療科ごとの特徴はさまざまです。そのため、就職や転職で後悔しないためには、自分の求める看護師像や現在のスキル、希望する働き方などをきちんと整理してから、勤務先を吟味するべきでしょう。